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この時期
よくこんな夢を見た。
セミがなくかんかん照りの夏の日の農家の庭先 突然現れた戦闘機から爆弾が落ちてあたり一面が火の海に 籠の間から真っ赤な空を見ている。 籠ごと逃げまどうのだけど そのままあたりは真っ暗になり音も光も何もない静かな世界になる。 どうもそれを見ているのは鶏の目のようだ。 そうか、私の前世は爆撃で死んだ鶏・・か? 夢だったのか、本当に私の前世は鶏だったのか・・ なんだかとってもリアルな夢だ この夢のときだけカラーになる。 NHKで漫画家たちが 戦争体験を語り始めたと放送していた。 そうだ、私が小さいときの漫画なんか まだまだ戦争の漫画なんか、ふつ~にあったのはなぜだったのか。 ちばてつや? 「紫電界のタカ」なんか、戦闘機に乗った少年たちのハナシだったし 「少年台風」なんかも航空母艦の話だったような気がする。 少年マガジンや月刊少年か何かに連載されたもの 漫画なんか買ってもらえないから 兄が誰かから借りてきた本を見せてもらっていた。 ゲームだって戦闘機や駆逐艦、なんだか物騒な名前がついていた。 戦後の空気が残る中で育った私たちは 多少なりとも、体の中に’戦争’をまだ実感としてつたえられていたのか 親たちの話の積み重ねから あたかも自分の体験のようにすり込まれてきたのか・・ その後、反戦の流れの真っ只中にいたのは その漫画で育った世代 でも本当に体験したわけではないから 自分の言葉で語ることをしなくなった。 なににしても 私は空襲で死んだニワトリ だから、ばたばたうるさいのかもしれない。 この時期はいつも何かを思い出す。 来週は田舎へ帰る。 また無言館へ行ってこよう。 伝えてくれるところがあるならば、忘れないようにするために
by ne_co201
| 2009-08-06 23:00
| ne*co日記
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Comments(2)
戦後生まれなので、実際に体験したわけじゃないけれど、確かに子供時代の漫画には戦争を題材にしたものが多かったので戦争が身近だったですよね。
自分が生まれた茨城の茅葺き屋根の家は屋根に大きな穴があって、爆弾で空いた穴だと聞かされました。 その家もとっくに壊され、戦争の記憶もどんどん風化しているような気がします。 特に「日本人は平和ぼけ」なんて言っている、自分は絶対に戦場に行かない為政者たちに緊張感が欠如している気がしてなりません。
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ne_co201 at 2009-08-09 20:37
無言館の窪島さんの言葉が胸を打ちます。
真っ赤に染まった赤色は血の色でなく家族を思う気持ちの赤と・・・ 物騒な時代がしのびよっても、絡みとられてゆく人々ばかりになってしまうのがとても怖いです。それは誰がそうさせているのか。せめて顔の見える人が政治をしてもらいたいと願っています。
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