ちょっと・・・つけたし
by ne_co201
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日の沈む国から 8



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どこか知らないところへいくと
特にみんなが行ったことのない国なんかに行くと
うれしくて、いろいろ話したくなる。

自分がそれでどのくらい得たものがあるかなんてあまり関係なくて
とにかく珍しかったものなど話したくてしょうがない。


もしかしたら、相手の人はもっと貴重な経験したり
その国のこと私よりよく知っているかもしれないのに・・

今、急に思い出したが
息子の学校のお母さんと話したときに
アフリカで始めて何かやった日本人女性ということで
メジャーな新聞か雑誌に載ったと聞いたことがあった。
それがどういうことか、何をしたのか、どの雑誌に載ったのかすっかり忘れている。
キーワードは「サハラ砂漠」これだけは覚えている。
いま思うともっと真剣に聞いておけばよかったと思う。

記事になるような人の話しでも興味を持って聞かないときがあるのに
私のレポートなんか、それこそ吹けば飛ぶようなもの
でもお付き合いしてくださる方がいるので
これが最後のレポート

「旅」なんて偉そうなものじゃあなくてツアーだし
上げ膳据え膳の楽な旅行・・・のはずだったが
現実はいろいろありで面白かった。
人のことをとやかく言う前に
「自分だけの旅」を楽しむことが大事だって感じた旅行

人生観というより、
もうどんなところでもスケッチできるようになったという変な自信

雨風さえしのげれば
観光客の好奇の目にも
ぶんぶん飛ぶハエたちにも負けず
臭いがつく地べたに座り込んでも
全然気にならない
な~にも怖くないという自信

さあこれから、お話しのハジマリ・・

たいしたことはない普通のレポートですが

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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なんて書いてあるかわからないのに・・かっこよいので
もしかしたら・・アラビア語がわかる人がいないことを願って


いよいよ世界遺産モロッコマラケシュの旧市街のスークへ

ホテルを出て細い道を抜けるとすぐはそこにフナ広場


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昼間はまだお店も少なくて
ナツメヤシやジュースのお店が出ているくらい。

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生のフルーツもいっぱいだけどドライフルーツのお店がいっぱい
ナツメヤシはモロッコの特産
日本の甘くておいしい煮豆のよう
大きさといいちょうどおたふく豆を思い浮かべる。

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オレンジジュース。グレープフルーツジュース
モロッコ中どこに行っても生ジュース
屋台のジュースは絞ってもらって3DH(ディラハム)30円ちょっと
ミネラルウォーターより安くておいしいからこれがいい。
一人で歩くとこればかり

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広場から一歩入るとそこはくもの巣状態のスーク
お店があたり一面びっちりと張り付いて
どこに行くのかわからない。

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バブーシュ(モロッコ風スリッパ型靴)のお店

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ランプやさんや鋳物やさん、木工の職人さん
問屋さんのごとく同じ通りに所狭しと
小さな同じ間口の作業場で作りながら
写真を撮ると手でチップ頂戴と合図する。
本当は見世物で、仕事はちゃんとやっているのかい?
と聞きたくなるほど真剣でない感じの親父も

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お店によってデザインや色が少しずつ違うから面白いものだ。
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実用品から装飾品まで
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食品は肉から亀まで
これはピクルスのお店
一番辛い唐辛子を買おうと思ったら
50DHといわれ
それなら日本で買ったほうが安いとやめた。
交渉するのには時間とエネルギーが必要だ

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何もかも日本人と見ると高くふっかけてくる。
定価はなくて
「いくら」と聞くと高く言うので、その半分以下の値段を言って交渉する。
でも高く言われると、つい気弱に半分から始めるからいけない。
本当はもっと下から始めるとよいらしい。

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これは顔料や染料を売っているお店
インディゴカラーの石を買ったんだけどグラム売りで
黄色のサフランなんかもあの軽さなのにグラム売り
ちなみにサフランもモロッコの特産
スペインのパエリアはこちらから伝わったのか・・
そういえばタジンなべにおコメを入れたらパエリアになるか・・

買い物したのは次の日で今日はモハメッドさんの案内で
ちょっとした広場にスケッチにいったんだけど
(本当は立派な庭園にスケッチの予定だったのですが・・)

ついでにもう少し

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裏道に入るとだんだん人通りが少なくなり
観光客がいなくなる。

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地元の人が買っている”ざくろ”のお店
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こちらはドライフルーツ

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電池がなくなりデジタルが駄目で
次の日、使い捨てカメラで沢山撮ったんだけど暗くて駄目だった。

仲良くなったハーブのお店のお兄さんに
道端でミントティーを入れてもらって近所の人たちとぐちゃぐちゃやったときの写真も駄目
ザンネンだったけどそんなものかもしれない。
私、お金全くなくて
みんながかわいそうがってお茶入れてくれて
写真とってよいところいっぱい教えてくれたんだけど
駄目だったからこそ思い出すこともあるかもしれない。



そして本題

その日、モハメッドさんが案内してくれたところ・・
最初はモロッコバックやいわくおみやげ物やさんがいっぱいの広場

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えっ?こんなところで描くの
うそでしょう?
だってみんな仕事していて
変な日本人おじいさん、おばあさん(ほとんどみんな孫がいる)が
絵なんか描き始めたら・・・
私、勝手にどこかカフェみたいなところで
上から見たり、窓の中から描くのかと思っていた。

これは大竹さんの本が頭にあったからかもしれない・・
市場を上から見たパラソルいっぱいの雑踏の絵が印象的だったのです。

甘かったね。
すごいね。

みんな、なんとも思わないのか・・・?
通行の激しい道の片隅に・・
お店の前に・・・
どんどん座って描き始める。

ふつ~のことではびっくりしないが
「おい、ここは安全なのかい?」

前よりもっと胡散臭いおっちゃんたちがいる広場に来て
「もうここで決めた!」
「そうだね」
みんな次々に描き始めた。
いつもは私より上品な彼女らが
すごい!

えいやっ、私もここに決めた!

サスガにここで一人で離れてはまずい。
近くにガイドさんたちもいてくれる。

いつものごとく
モロッコのハエに好かれ・・
おっちゃんたちが不思議そうに眺め
心配してくれる人もいて・・・

そのうち、な~にも感じなくなったのです。
前に見える風景だけが問題で
おいそこのおっちゃん、モデルになりたくてうろうろして
しまいにゃあ、リヤカーの中に入って寝ているし
出るか入るかはっきりしてね。

通りがかりの観光客
こっち見るのもいいけど
しっかり歩いてくれないと描けないよ。
人が一番難しいんだから・・

そうして、空気と温度と臭いを感じるスケッチ
本当に伝わるかどうかはわからないけど
それを見るとよみがえってくるのは確かです。


こうして私がこのたびで一番の収穫は
世界中のどこでも絵が描ける!という自信

ほかの人
これに比べればチェコのカレル橋の雑踏の中で描いたときのほうがずっと楽だった
とか、みんなはスケッチ初めてではなかったのですね・・

まあ安全であるという保証があればですが・・

近くにいたモロッコ人のおじさんたちも
好意的に見てくれていたような気がしたのです。
(まああとで聞いたらガイドさんがきちんとチップを払っていたのですが)

ほかのところで描いていた人たちは
わざわざガードしてくれて交通整理までしてくれた人もいたとか
(こちらはチップほしかったのかな?)


友好的な観光国だからこそできたかもことかもしれないけど
とにかく意義のあるたびであったのです。
名もない村で子供たちに囲まれて絵を描いたのも印象的。


これが私の始めてのスケッチツアー
さほどの面白い話ではありませんでしたが
とにかく無事に帰ったことが一番
もしかしてこれをベースに何か絵が仕上がったらよいと思うのです。
何かたまったものがあったらうれしい。

書き足りない付録をまた後で
タイル、ナンバープレート、マンホール、いろいろあるのですよ~

それに次の日一人で回ったスークの中は本当に面白かった。
モチーフになる安物も買ったし、しっかり楽しんだ。
おかげで最後は60円くらいしかもっていなくて
パリの空港までトイレ以外は何もできなかったのです。
そうそうトイレ事件もあったし・・・

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やっぱりまたね。
では今回はこれで一区切り
本当にお疲れ様でした!

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by ne_co201 | 2008-10-29 01:51 | モロッコ旅行 | Comments(0)
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